虫歯が引き起こす症状 Cavity symptoms
虫歯は一度かかってしまうと自然治癒することはありません。初期の虫歯は、丁寧なブラッシングと定期的なクリーニングによって症状を抑えることができますが、エナメル質に穴ができると、それに対処するのはセルフケアでは難しくなります。放置すると細菌が神経に侵入し、激しい痛みが現れます。
虫歯が重症化するほど治療費や通院回数が増えますので、少しでも早く治療を開始することが重要です。当院ではできるだけ歯を抜かない・神経を残すことを重視した治療方法でご自身の歯を長持ちさせられるよう努めます。治療終了後はメインテナンスなどでお口の環境を維持し、再発しないようにケアしましょう。
progress 虫歯の進行と症状
虫歯菌(ミュータンス菌)がお口に侵入し、歯磨きなどのケアで落としきれなかった歯垢が酸を出すことによって、最終的に虫歯になります。歯垢が形成されてから、虫歯の原因になる酸を作り出すまではおよそ24〜48時間ほどです。
虫歯の状態はC1〜C4の4段階に分類され、進行するほど症状が重くなり、治療も困難になります。
虫歯の初期段階
エナメル質が溶け始めた、虫歯の初期状態です。歯の表面にごく浅い穴が開きますが、この段階では特に痛みは感じません。
歯の表面に
浅い穴が開く段階虫歯が象牙質まで進行し、歯の表面に深い穴が開いた状態です。冷たいものがしみるなど、歯に痛みや違和感が生じます。
虫歯が神経に達する段階
虫歯が神経にまで達し、大きな穴が空いた状態です。激しい痛みを伴うため、この段階で治療に来られる方が多くいます。
歯が溶けて
歯根だけが残る段階歯が溶けてしまい、歯根だけが残った状態です。神経が死んでいるため痛みを感じることはなく、治療ではほとんどのケースで抜歯となります。
C4の状態にまで達すると、抜歯となるケースがほとんどです。C2の段階で虫歯の進行が早くなるため、抜歯を防ぐためにも早急な治療が必要です。早い段階であっても、歯を削る行為は歯や歯周辺の組織に大きな負担がかかり、虫歯が治ったとしても歯の寿命を短くしてしまいます。そのため、虫歯にかかった場合はすぐに治療を受けましょう。
treatment痛みに配慮した
治療を行っています
お口の中に違和感を覚えた時、なかなか歯科医院に足が向かない理由には、治療の「痛み」に対する不安もあるでしょう。そこで、当院では針を使用する前に、痛みを和らげるための表面麻酔を行い、極細の針を使用することで痛みを軽減したり、電動麻酔器を用いて薬液を歯肉に一定の速度や圧力で注入するなど、様々な工夫をしています。
「痛いから歯医者さんは苦手」という方にもリラックスして治療に臨んでほしいと思っています。